着物de海外 

KIMONO de OVERSEA 着物で外国を旅しています。

極寒のクリスマスマーケットで着物。クリスマスソングに合わせて日本舞踊を踊らされる

相変わらず寒い日が続きますね。

先週も雪が降りましたが、丁度1年前は2週連続で何十年ぶりかの大雪だったのを思い出します。

これだけ寒いと着物を着る気も起きないものですが、上野を歩いていたら着物姿の年配の女性三人を見掛けました。凄いなあ…

寒いと言えば、ウィーンのクリスマスマーケットに着物で行った時の事を思い出します。卒業旅行も兼ねて、大学時代の友人2人とJTBツアーで参加。丸一日自由行動の日があり、その日は朝から夜まで着物で散策しました。

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冬のウィーンは、最低気温が-1°以下。ホットワインをがぶ飲みしても収まらない寒さです。今考えると、それでも着物で出掛けようと思った気合いはどこから生まれたのか謎です。

とはいえ、実は着物って工夫次第で意外と温かく着られます。この日の私の装いは、ヒートテック肌襦袢長襦袢+着物+ショール+ファー。加えて、至る所にカイロを貼り、足下はタイツの上から足袋を履いていました。このあたりの知恵は、巫女さんのバイトをしていたときに先輩から教えてもらったもの。巫女も、年越しの寒い中であの衣装ですからね。Vネックの薄手のセーターを着ていた人も居ました。

話は戻りますが、クリスマスマーケットは音楽が付きもの。広場になっているところでは子供達を中心に、軽くステップを踏んでいる人々の姿も見られます。私が端っこのほうに座ってシュトーレンを食べていると、初老のおじさまがニコニコしながら隣に腰を下ろしました。

「きみは日本人だよね!僕の友人が日本で大学教授をしてるんだ」

関西のほうの大学だったので私には分かりませんでしたが、国際系の学部のようでした。

「日本では普段は着物を着ないって聞いたけど、きみはどうして着物を着ているの?」

「うーん…日本舞踊を習っていて着物が好きだからかなあ」

海外で着物を着る様になってから3年以上経ちますが、この質問、実は初めて。英語でなんて言えば良いか分からず、少ない語彙でどうにか答えらしき言葉を返します。そしたら彼は満面の笑みを浮かべました。

「Wow,Japanese Dance!(私が「日本舞踊」をこう訳した)ちょっと踊ってみてよ!

「…えっ」

さすがに恥ずかしいと思ったのですが、おじさまはのんびりとした笑顔で待っています。結局、大音量で流れていたクリスマスソングに合わせて30秒ほど踊りました。周りの視線が痛かった…

踊り終わると、おじさまと近くの子供達から拍手が。嬉しくなって、今度の旅行はちゃんと扇を持っていこうと決意。そして以外とどんな曲でもそれなりにそれっぽく踊れる事が判明。

 ちなみにこの日声をかけられたのはこれ1回でしたが、手を振られたり写真を撮られたりは通常運行。友人は「うんうん、そりゃあクリスマスマーケットに着物が居たら二度見しちゃうよねえ」と終始笑っていました。着物で歩く変な奴と一緒に旅行行ってくれた友人たちに感謝。

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(おじさまとは写真を撮り忘れてしまったので、クリスマスマーケット前で撮ったものを。こんな感じで薄着に見えますが、実は結構着込んでます) 

Written by Mitsune

 

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